冷え性とは、手足や体全体が冷えやすい症状です。冷え性の原因は、主に以下の3つが挙げられます。
- 血行不良
- ホルモンバランスの乱れ
- 自律神経の乱れ
血行不良は、冷え性の最も一般的な原因です。血行が悪くなると、体温を体全体に循環させることができず、手足や体の末端が冷えやすくなります。
ホルモンバランスの乱れは、女性に多い冷え性の原因です。女性ホルモンのエストロゲンは、血管を拡張する働きがあり、血行を促進します。しかし、閉経前後にエストロゲンの分泌量が減少すると、血行不良が起こりやすくなり、冷え性が悪化することがあります。
自律神経の乱れも、冷え性の原因のひとつです。自律神経には、交感神経と副交感神経の2つがあり、交感神経は興奮状態を、副交感神経はリラックス状態を司っています。交感神経が優位になると、血管が収縮して血行が悪くなり、冷えが起こります。
冷え性を改善するには、これらの原因を改善することが大切です。具体的な改善方法としては、以下のようなものが挙げられます。
食事
血行を促進する栄養素を摂取することが、冷え性改善に効果的です。血行促進に効果的な栄養素としては、以下のようなものが挙げられます。
ビタミンEは、血管を拡張する働きがあります。ビタミンB群は、代謝を促進する働きがあり、エネルギーを産生することで体温を上げることができます。鉄分は、赤血球の材料となるため、血液の流れを良くします。亜鉛は、代謝を促進する働きがあり、体温を上げることができます。カリウムは、ナトリウムの排出を促進する働きがあり、むくみを改善することで血行を良くします。
冷え性改善におすすめの食べ物としては、以下のようなものがあげられます。
- 根菜類（生姜、にんにく、ねぎ、玉ねぎ、ごぼう、人参など）
- 海藻類（わかめ、昆布、ひじきなど）
- 肉類（鶏肉、豚肉、牛肉など）
- 魚介類（サバ、イワシ、さんま、あさりなど）
- 大豆製品（豆腐、納豆、きな粉など）
運動
運動は、血行を促進して体温を上げる効果があります。ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動を、週に3〜4回、30分程度行うようにしましょう。
また、筋トレも血行促進に効果的です。筋肉量を増やすことで、基礎代謝が上がり、体温が上がりやすくなります。
入浴
ぬるめのお湯にゆっくりと浸かると、血行が促進されて体温が上がります。入浴の際は、38〜40℃のお湯に、20〜30分程度浸かるようにしましょう。
また、入浴前にストレッチやマッサージをしておくと、さらに効果的です。
生活習慣の改善
冷え性を改善するためには、生活習慣の改善も重要です。以下のことに気をつけましょう。
- 冷たい飲み物や食べ物を控える
- 足元を冷やさないようにする
- 十分な睡眠をとる
- ストレスを溜めない
冷たい飲み物や食べ物を摂ると、体温が下がってしまいます。また、足元を冷やしてしまうと、血行が悪くなり、冷えが悪化する可能性があります。十分な睡眠をとることで、基礎代謝が上がり、体温が上がりやすくなります。ストレスを溜め込むと、自律神経の乱れが起こり、冷えが悪化する可能性があります。
冷え性は、一朝一夕で改善することは難しいかもしれませんが、継続して対策することで、改善することができます。上記の改善方法を参考に、ぜひ冷え性改善に取り組んでみてください。
